2010年2月2日火曜日

奇跡のリンゴ

『奇跡のリンゴ』と言えばもちろん木村秋則さんです。
その木村さんの講演会が帯広で開かれました。
主催は生産性ナントカって云う、ホクデンの何かです。

2006年のプロフェッショナルを観て以来
青森訛りで穏やかに話す、木村さんの人柄が心から離れませんでした。
畑というものは間違いなく人工の施設ですが、
作物は慣行栽培*¹の元で本来の味や栄養を失いつつあります。
(*¹:化学肥料・農薬を使った栽培)
有機栽培や自然栽培の中でも『肥やし』と云うものをどう考えるかが
作物が能力を発揮できるかどうかにかかっているようです。

作物は土で育ちます。

現在の土も有史以来自然が作り出したものです。
いまも、土は作られているのです。
農薬と化学肥料で作物を育てる畑では土は失われていく一方です。
そこには土を造るのに必要な命が足りないからです。
先日のオーガニックサポートの技術交流会でも
『微生物を育てなさい。美味しくて、栄養があって日保ちする良い作物が育つ。』
と教えていただきました。

今日、木村さんはこう言われました。
『私の体にはリンゴ一個、米粒一つ実りません。
リンゴを作るのは木です。わたしはほんの少し手伝うだけしかできません。』

ボクは野菜を育てている気でいました。
そんな考えは改めます。
ボクは野菜に住処を提供するだけ。
野菜が実ったならそれに感謝していただこう、と。

今日は心が洗われて聖人になった気です。
しかし、これも驕りなのでしょうか?
もうわかりません。
良い話を聞けた、それだけです。

2010年2月1日月曜日

千客万来

さっき外に出たら雪がちらついて、風が強くて地吹雪みたいになってました。

この週末は石狩から「はるきちオーガニックファーム」の小林卓也さんと
北大一回生の黒野君がやってきました。
先週のオーガニックサポートの総会で出会った彼らが
十勝川温泉で開かれる勉強会に参加するということを聞いて、
「それなら俺ん家泊まれよ」と酒の勢いで招待したんですが、泊めて良かった。初日は夜遅くに着いて僕の師匠の薮田さんも交えて歓迎の酒を飲み、
(はるきちさんが持ってきてくれたワインが最高だった)
二日目は彼らは午前から勉強会、僕は夕方から地元FMで初めての二時間生放送番組に出演し、
夜中に自宅に帰った後でうちの奥さんも交えて酒を飲みました。

はるきちさんは僕と同い年の有機百姓で、
知り合って日は浅いですがこの二日間で色んな趣味が合うことがわかっていい仲間になりました。
黒野くんも若いですが、農業に興味を持っていて、
しかもケーキなんか焼いちゃうらしく
(若さ故の粗相も欠かさない)
ナイスガイでした。

昼間には愛国保育所仲間の友人に家族も遊びに来て
子供達と雪遊びもできて
素晴らしい週末を過ごせました。
でも、夜更かしが続いて、まさか夜型になったかも知れません(笑)